皆さんこんばんは!
昨日の続き、patek Philippe Ref.1593 アワーグラスについて、少しばかり追記しておきたいと思います。
腕時計のデザインにおいて、レクタンギュラー(長方形)が、いかに非合理的な形状であるか?は、少し考えると判る事です。
故に、デザインに美学と哲学を強く感じる事が出来るのです。

時計を密閉するにしても、丸い方が全体的にフィットさせる事が出来るので、裏蓋の機密性を保つ意味でも有利です。

しかも、中で動いているのは回転運動する歯車が殆どです。
回転運動ですから、つまり円と円との組み合わせ、ケースは丸い方がスペース的にもロスは少なく出来る事は想像できますよね?
なのに四角い...のは、四角でしか表現できないデザインがあるという、デザイナーの哲学に基づいているのだと僕は思うのです。
ただ四角いだけでなく、ケース中央を限界までシェイブされたカーブラインには見惚れてしまいます。
風防(アクリルガラス)のフレームに該当するケース部分の肉厚は、0.何ミリまでシェイブされていますので、風防が無ければネジレに対して強度的にに保てる訳がない構造をしていますが、風防を筋交代わりにして意匠を尊重している哲学を感じるのであります。
こういう点が、個人的にパテックが雲上ブランドとして君臨し続けている理由ではないか?と思うのです。
針の仕上げも素晴らしいです!
良い時計の条件に、僕は針と文字盤の仕上げを重視するのですが、例外なく針と文字盤を見ればその時計の善し悪しが判断できます。
例外はありません。
逆に言えば、文字盤と針に何かしらの手が入れられてしまったアンティーク時計は、オリジナルと比較した時とでの価値は大きく損なわれる事になります。
私の1593は文字盤も針もオリジナルで、美しいリーフ型の針で構成されています。
針の断面を想像していただきたいのですが、オーバル型(楕円)の様な角の滑らかな形状になるでしょう?
ロンジンだとか、アメリカ製のこの手の時計の針と見比べた場合、断面が四角くなっています。
金属の板を切り出して針を作っているイメージです。
真上から2次元で観たら同じなのですが、少しでも角度をつけて観たら、細部が物を言う訳です。
こう言う点も、アンティークパテックを購入する際、交換されてしまっていないか?注意して観なければならないポイントですので、頭の片隅にでも覚えておいてください。
針が交換されているだけで、評価が百万円単位で変わってくるなんて事は当たり前にある世界です。
欲しかったモデルが100万円安い! ではない事が殆どですから...😆
今日はこのへんで!
ごきげんよう また明日 ノシ



